双方ともWEB会議が多い我が家は、それぞれ独立したワークスペースを作りました。どちらか一方だけがテレワークの場合、ワークスペースは1部屋で足りるかもしれません。旧居の分譲マンション時代を振り返り、夫婦でテレワークする際の問題点と家づくりに活かしたポイントをまとめます。
夫婦共用だった我が家のかつての書斎と変遷
うちも以前、マンションを購入した際には空いている部屋を夫婦共用の書斎をとして設定。ところがここで暮らす10年のうちに、夫婦の状況は少しずつ次のように変化していきました。
夫も私も会社員だった頃。6畳の小部屋(おそらくファミリーであれば子ども部屋想定)にI字型のデスクと椅子、本棚を入れて夫婦共用の書斎としました。夫はおもに土日や残業後に持ち帰った仕事をここで作業し、私は仕事を持ち帰らない主義だったため、この部屋では手紙やブログを書いて過ごしました。
夫は引き続き会社員でしたが、私は独立。6畳の小部屋では手狭だったこと、私も打ち合わせや取材来客があったため、近くにある賃貸マンションの1DKのお部屋を借りて仕事場としました。
自宅に作った6畳の書斎は増え続ける夫婦の書籍を収容する書庫となり、夫は土日や持ち帰った仕事をする際にはダイニングテーブルで作業することに。
コロナ禍で夫の会社は収束後も完全テレワーク化が決定。私はというと、取材も打ち合わせもすべてオンライン化したことをうけて仕事場の機能が不要に。使っていたかつての6畳の小部屋は完全に書庫化していて、夫は写真右側に置いていたダイニングテーブルで、私は左の和室を書斎にして家で仕事をすることに。
夫婦が自宅でテレワークしてみてわかったメリット・デメリット
最初のうちは1部屋を共用するスタイルでも問題がなかったものの。夫婦揃って自宅でテレワークするようになると、共用は次のような不便が生じてしまいました。
メリット | デメリット |
部屋や机、周辺機器がひとつで済む | WEB会議が重なると双方の音を拾ってしまう |
夫婦で会社のように雑談しながら仕事ができる | NDAの関係で会議内容を聞かれたくない |
クーラーは1部屋で済むので電気代が節約できる | 部屋に置く物量で喧嘩になる |
夫は自分の部署の人材採用も担当しており、時にはオンラインで面接が入ることも。そんな時は夫も寝室に移動して扉を閉めるなど工夫していましたが、1日のうち何度も仕事場所を引っ越していると仕事に集中できません。私もエフェクトをかけるとしても、夫がWEB会議する部屋が散らかっていないか気になるしで……。
結局、夫婦で話し合った結果「書斎をふたつ作れる家に引っ越そう」という結論に。
夫婦がテレワークする際に考えたほうがいいこと
狭小住宅の場合、夫婦で私たちの例のように1部屋を書斎とし、デスクをひとつ置いて椅子を並べるというパターンも多いようです。お子さんがいるお宅は子ども部屋も必要なわけですから、夫婦で書斎を分けて作るのは難しいかもしれません。
ただ、実際には夫婦でテレワークをするならば小さな部屋でもよいので別々にするのがベストかなと。職種にもよりますが、我が家のように面接や客先会議、取材があったりでは集中できる別環境が必要だなというのが実感です。夫婦のうちどちらかしかテレワークでない場合、書斎はひとつでも◎。ただし、書斎でなくとも双方に趣味の部屋を作ることで日々のストレスのガス抜きにもなるという声もあります。
私の知人は2人の子持ちママでしたが、3階建てを建てた際に「3階はパパとママの仕事部屋だから上がるのは禁止」をルールにしたそうです。仕事の資料にいたずら書きされたり会議中に飛び入り参加しないよう、書斎を作る部屋の位置も検討事項のひとつといえそうです。
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