下請け業者を使うにしても、施工会社が一貫して設計から土地改良、外構工事までを進めてくれるのが一般的です。この場合、上物の費用はまるっと一括で請求となり、住宅ローンで返済していくことになります。でも、オープンハウス・アーキテクトの場合は、一部の工事は別の業者が担当で請求も別扱い。これが地味に大変だったので、内容をまとめておきます。
目安にしていた建築予算のこと
土地はオープンハウスで購入し、建物の参考間取図が付いていました。施工は系列のオープンハウス・ディベロップメントです。参考価格は1,100万円で、オプション費用は平均的に300万前後が多いというお話だったので上物の建築予算は1,400万程度がひとつの目安になっていました。
ただ、これは建築資材の高騰等で費用が跳ね上がる前とはいえ、かなり破格の安さだったことも付記していくべきでしょう。この金額を参考に、いろんな施工会社に問い合わせましたが一様に「は?」と驚かれました。
オープンハウス・アーキテクトで建てた家屋、費用はどれくらい?
では、最終的に依頼したオープンハウス・アーキテクトでは、上物代はいくらだったのでしょうか。その前に我が家のスペックは次のとおりです。
項目 | スペック |
延床面積 | 78.46平米 |
階数 | 3階建て |
オープンハウス・アーキテクトでは家づくりの型となるパッケージプランがあります。我が家は「リベックス」と「リベネル」の2つのプランをMIXで提案いただきました。これに内装をブレードアップしたり、収納部材を追加手配したほか、施主支給品の工事費などが発生しました。
項目 | 費用 |
上物 工事費用 | 1,300万円 |
追加工事費用(オプションや内装工事追加費用) | 280万 |
オプションで採用したのはPanasonicやDAIKEN、名古屋モザイクタイルなどのメーカーですが、一部では6~8掛けなどの割引もあり。当初目安としていた300万に収まるよう採用の可否を決めていました。
上記の費用と別に請求が来るもの
オプション費用を含む上物代は、予めローンを組むつもりでいたので問題なかったのですが。困ったのはオープンハウス・アーキテクトは設計や外構など、上記に含まれない費用があることでした。
項目 | 担当 | 手配 | 請求のタイミング | 費用 |
設計 | 設計事務所 | オープンハウス・アーキテクト | 確認申請完了後に入金 | 70万程度 |
地盤調査 | 専門業者 | オープンハウス・アーキテクト | 費用なし | ー |
地盤改良工事 | 専門業者 | オープンハウス・アーキテクト | 改良工事後に入金 | 90万程度 |
外構工事 | 専門業者 | 施主 | 工事着手前に入金 | 100万程度 |
系列のディベロップメントでは、外構も土地改良工事も込みだそうです。
家を建てるにあたり、複数の下請け業者が委託されて工事を担います。一般的にはこれらの工事費用も、施工会社が一時的に業者へ支払い、施主には上物の建築費用請求にインクルードして一括請求~支払いになる例が多いです。
オープンハウス・アーキテクトの場合も、個々の作業で下請け業者が工事を担当。しかし、項目によっては工事後に担当業者へ都度、施主が費用を支払うよう連絡がありました。
予め支払う内容とタイミングを契約時に確認
前述のとおり、数千万円の上物代に含まれると思っていた工事費用の支払いが個別で発生。頭金を数百万で入れて工事に着手した後、都合3回も数十万~100万近い別支払いの請求がくることに。私たちも事前にしっかり聞けばよかったのですが、支払いや請求のタイミングの事前説明がなく、工事進行後に都度請求が来てしまって大慌てでした。
せっかくの新居だけに家具も新しくしたくなるもの。既存の家具のサイズが合わなければ買い替えも発生しますし、収納用品も新たに必要となってきます。引っ越し費用や不用品の処分代もかさんだので、やりくりが地味に大変でした。
まとまった頭金を入れてしまうと、これらの請求が後々来ると一気に大変になってしまいます。予め支払う内容とタイミングを契約時に確認することが大切です。その上で、手元の資金に余裕をもたせて、頭金の調整をするのがおすすめです。