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狭小住宅の定番構造。1階の駐車場スペースを無くした4つの理由

都心の狭小住宅といえば1階に駐車スペースがあり、納戸のような小さな部屋と風呂トイレの水回りを作るというのがよくある間取りではないでしょうか。施工会社を決める際、建売も何軒か内覧した我が家。その結果「1階の自由度が低いなあ」と感じていました。我が家は駅から徒歩10分以内の立地。車ってそもそも本当に乗る機会があるのかという視点から駐車場の要不要について考察しました。

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結論:駅近の土地を買うなら車は不要

私たちが出した結論は、ずばり「車をもたない生活をする」ということ。よって1階に駐車場スペースは作りませんでした。駐車スペースを作らない代わりに、外構には門扉と小さな植え込みを、そして階段を上がって玄関へ。1階には広めの玄関と収納スペース、寝室と洗面所、浴室、トイレを作っています。家に入ってすぐに階段しかない家よりも、ずっと家らしくて落ち着いて暮らせるような気がしています。

現在、すでに入居して1年半が経過しましたが寝室は1階に作って正解だったと考えています。なぜなら病気で体力が落ちた時、1階の風呂場と3階の寝室の往復や通院は難しいことを体感したからです。高熱で足がふらふらしている時、狭小住宅の移動は至難だと身をもってわかりました。

理由1:駅近暮らしなのに車って本当に要る?

ではなぜ、そもそも車を持たない生活に至ったのか。

私の実家も駅前にあり、家までは徒歩3分の距離。そのせいか移動に不便も必要性も感じず、車の免許を取得しないまま大人になりました。夫はというと、学生時代に身分証代わりに取得したものの運転することはほぼなく。しかも一度、派手に車をぶつけたらしく、運転への苦手意識が強くて極力電車で移動したい派でした。

近隣の月極駐車場は駅近だけに、利用料は5万円~が相場。安い駐車場を探すなら、駅の反対側で徒歩15分以上や隣駅など離れたところまで行く必要がありました。

つまり、我が家の認識ではマイカーなんて贅沢品の領域。そんなこんなで夫婦とも将来マイカーをもつイメージがありませんでした。

理由2:おでかけは自転車と電車とタクシーで済む

加えて、夫婦揃って大のお酒好き。旅行はもっぱら朝から飲める電車派です。買い物に行くのにも、隣駅や隣の隣くらいの距離ならば自転車で出かけています。ちょっと遠方になるIKEAの大型店やコストコへは電車で行って、荷物があるようならタクシーで帰宅していました。

多くの人が「タクシーに乗って移動なんて贅沢」と思うかもしれません。でも、車両代に保険料、ガゾリン、駐車代といった年間の維持費を考えるなら、都度タクシーを利用したほうが実は経済的なんです。例えばバスで25分くらいの場所へ往復タクシーを利用しても、代金は1万円前後。駐車場代が3万円なら、月に3回利用しても、その他の経費が掛からない分タクシーのほうが安く済むのです。

どうしても車が必要になれば、レンタカーを借りることもできるし、シェアリングカーもあります。最近ではUberのドライバーも手配できるようになりました。そうするとますます、月に1~2度しか乗る程度の車のために狭小住宅の貴重なスペースを駐車場にするのはもったいないと感じるようになりました。

理由3:免許返納後の駐車スペース問題

家を建てる年齢にもよりますが、日々老いていくなかでいつか免許返納の日もやってきます。

父の実家が平屋に駐車場スペースというゆったりした造りの家でしたが、65歳で祖父が免許を返納した後は駐車場スペースはガランと空くことに。カーポートとして屋根をつけ、下はコンクリートを敷いているから庭を拡張するとなると大規模な工事が必要です。

結局「あと10年程度しか暮らせないだろうし、ムダ金を使いたくない」と、改修せず放置。その後の使用用途といえば私たち孫が遊ぶ場所になったくらい。あれは土地に余裕があるからこその使い方だなあと。車一台分では、返納後に家を増改築したとしても使い勝手が悪そうです。

理由4:庭に転用しても活用イメージが沸かない

駐車スペースは不要とはいえ、車一台分のスペースを残しておけば庭として利用ができます。洗濯物を干したり、ガーデニングもできます。将来的に犬を飼いたいから、庭があれば遊ばせられるなあとか。

ただ、庭という意味では上に建物があり、なおかつ住宅密集地だけに1階は日当たりもよくはありません。奥まったところに庭木を植えても成長するでしょうか。そう考えると庭にしたとて活用のイメージがしにくいのが現実でした。

洗濯物を干すにしても、人通りがある駅前の住宅街。家の裏手でもなく、門扉に近い場所で洗濯物を干すのはプライバシー上の問題が。防犯的にも不用心だとも感じて、思案のあげく駐車場スペースを庭に転用することはやめました。

同時期に建てたお隣の家も車はもたないそうですが、駐車スペースをエントランスのフリースペースとして活用。ゴミ箱を並べて収集日までの一次置きにしたり、旦那さんが土日はここで筋トレをしたりしていて、それはそれで使い道としておもしろいなと思っています。

これからますます都心部では、車を持たない生活になっていくことが予想されます。遠方に実家があって帰省する、小さな子供がいて車があると便利といった例を除けば車は必要な時に借りる、公共の乗り物を利用するので十分。狭小地に建てる家だからこそ、ムダに使えるスペースはありません。家族で生活スタイルについて話し合い、要不要をじっくり検討してみることをおすすめします。

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