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色やインテリアなどの内装選びを迷ったときにやりたい3つのこと

キッチンの扉カラーや床、壁紙、造作家具etc. 自分好みの家を建てようとしたときに多くの人が直面するのが「色選び」の問題です。パーツ別に好きな色を選んでしまうと、色数が多くてまとまりがないおうちになってしまいます。全体の調和を考えつつ、色やインテリアなどの内装を決めるにはどうしたらよいのでしょうか。

実際に試してみた解決方法をまとめました。

目次
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まず、なりたいお部屋イメージを明確化する

色迷子になったときのことを振り返ると、こんなふうにカタログや展示品から単体で色を選択していました。

「キッチンは無難なウォルナットがいい」
「 フローリングはエッジの効いたグレーがいいかも」
「エコカラットは石っぽいグレーかな」

でも、これが失敗のもとだったんです。パーツ&パーツで好きな色を選んでいった結果、まとまりがない部屋に……。外観は白と木目のナチュラル系なのに、内装はレトロヴィンテージになってしまっていた時期も。

色が定まらなくて困ったら、いったん決めた色をすべてバラして思考をリセット! 改めて家の雰囲気をどうするのか、テーマを明確にする作業を始めました。単に考えるといっても、インテリアコーディネーターでもカラーコーディネーターでもないので、どうしても漠然としてしまいます。

そこで、次のようなステップで自分の作りたい家がどんなテイストなのか、ビジョンを明確化しました。私が身を置くWEB制作の世界では”サイトをベンチマークする”といって、新たにサイトを制作する際にイメージに近いサイトをいくつかピックアップ。ベンチマークサイトに近いテイストで制作をすることで、発注者との意識のズレをなくしつつ納得のいく制作物を作り上げていきます。

家づくりにもこれを当てはめることにしたら、不思議とさくさく色が決まり。改めて自分の潜在意識にあった「好きなタイプの家」がわかって、以降は色選びやデザインを悩まずに進めることができました。

ステップ1. 雑誌やHPでベンチマークを探す

では、まずベンチマークする家を決める作業をしていきます。インテリア雑誌や本、インテリアショップのHP、ドラマなど、自分が「これいいな」と思った写真や映像を見つけます。家づくりなので、外観もわかるようなものがベストですが、部屋だけでも大丈夫。リビングや寝室など各部屋がわかるものを用意します。

私の場合、和洋折衷建築が好きで明治~大正の洋館めぐりやホテルオークラ、江戸東京たてもの園に移築された前川國男邸などに心惹かれていました。古民家を移築するような大掛かりなことはできないので、好きな昭和のモダニズム建築のテイストをベンチマークとすることに。

家づくりの軸が定まったら、次は家の間取りや外壁、内装に投影していきましょう。

ステップ2. 決めた家のテイストをもとに色や家具を選ぶ

ここからは自分が「これが好き」と軸に決めた家を真似していく作業です。

ホテルオークラも前川國男邸も、どちらも木の美しさが活きた家でした。和洋折衷建築の雰囲気がでるよう、フローリング敷のリビングダイニングの窓をカーテンではなく木の障子を入れることに。造作家具やキッチンはベンチマークした家と同じく明るい木目調のチェリー色を選択して、家の雰囲気を前川國男邸に寄せていきました。

ベンチマークした家は、いわば完成している間違いのない作品。同じ色や近似色を選ぶことで、インテリアのスペシャリストでなくても、調和のとれた家づくりができる気がします。そのまんま真似してみることで、イメージしていた家にピタリと仕上げることができました。

既存の家や具体例を研究する

ほかにも、ドラマや映画、Instagramなどのアプローチも解決に効果がありました。具体的には次のとおりです。

海外ドラマのインテリア

欧米の邸宅では昔から赤や紺などさまざまな色の壁紙が使われています。いざ、自分の家も白以外にしようと思ったとき、壁紙やインテリアがおしゃれな海外の映画やドラマを改めて何度もメモを取りながら見直しました。

我が家では、こんな参考にしました。

例1:「ダウントン・アビー」の寝室

夫婦しか使わない寝室は、大好きなイギリスの古い邸宅(マナーハウス)や、ホテルをイメージしてまとめたいと考えていました。

そこで見直したのがイギリスのドラマ&映画『ダウントン・アビー』。長女メアリーの暮らす部屋の深い緑の壁紙を、我が家の寝室に取り入れることにしました。トーンを揃えるために、ベッドや化粧台などもドラマのなかに出てくるお部屋インテリアや壁紙をチェック。調度品が白い暖炉やモカのベッド、ゴールドの鏡だったので、買い足すインテリアも同系色で揃えました。

例2:「SATC」のウォークインクローゼット

せっかくの注文住宅なので、着替えはまとめて大きくクローゼットを設えることに。参考にしたのは、アメリカの映画『SEX AND THE CITY』です。

ドラマ版にもクローゼットは出てくるものの、映画は特にブティックみたいで使いやすそうなんです。何度も繰り返し観て、我が家のクローゼットのインスピレーションを得ました。特に映画2作目は、夫婦でひとつのウォークインクローゼットを左側を夫、右側を妻と分けていて壁紙も棚板もシックとモダンとうまく共存。同じようにひとつのウォークインクローゼットを作る予定だったので「こんなやりかたもあるのか」と興味深かったです。

例3:「運命の人」のリビング

放送中から「素敵だな」と思っていたのが、TBSドラマ『運命の人』の主人公が住む家の内装でした。日本の昭和40年代が舞台のドラマでしたが、モダニズム建築のテイストが取り入れられていて和と洋のちょうどよいMIXがすごく素敵。動画サイトに加入して、全話チェックして我が家のエコカラットや造作家具のカラーリングの参考にしました。

同じメーカーを選んだ人のInstagramを観る

写真で繋がるInstagramは、家づくりとも相性のよいSNSですよね。私の場合、次のような時にInstagramで検索をしていました。

キッチンの扉カラーを見る

クリナップのステディアは決定していたものの、どの扉カラーを採用するか悩んでいました。そこで、Instagramで「ステディア」を検索。施工例を画像でチェックして、我が家のイメージに合うか考えました。

玄関のエコカラット

玄関の壁に臭気を吸い取るエコカラットを設置したくて、数ある種類のなかから「これどうかな」と思った品番を貼った場合にどんな雰囲気になるのかを「玄関 エコカラット」で検索。すでに出来上がっている自宅例を参考に色やデザイン選びをしました。

迷ったらショールームの展示例を採用する

思案に思案を重ねたキッチンのカップボード。各社が便利な機能を搭載した商品を出しているので、目移りしてしまっていたんです。

最終的に選択したのはクリナップのステディアと同系列のカップボード3種。組み合わせも多様ですが、新宿のショールームで観た展示品の組み合わせで買うことに。ショールームは最新の商品を魅力的に魅せる場所です。

具体的に触って確かめられるので、自宅キッチンのつもりで立ってみて「炒めものをしたあとにお皿を出す」「ゴミを捨てる」「おせちのお重や製菓材料を取り出して、仕舞う」などの動作を再現。そこで動きやすいものが見つかったので、展示品プランの型番を控えてそのまま発注しました。

自由に設計できるのが注文住宅のいいところ。でも自由がある反面、素人にはカラーリングやデザインがこれでいいのか、ヘンじゃないのか悩んでしまう局面も多かったです。最近では標準仕様のなかから選べるセミオーダー式の施工もあり、悩んだときにはこの記事のようにイメージを再度具体化すること、イメージを真似して部屋を作っていくことで解決しやすいのでおすすめです。

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