狭小住宅の限られたスペースをフル活用し、暮らしやすい家を作るにはムダスペースを作らないのがポイントです。特に階段周りの空間は、工夫次第で収納スペースや家具家電の置き場所として利活用できます。我が家で作った階段スペースの収納例をご紹介しましょう。
利用方法その1:絶対作って欲しい! 階段下の納戸

階段下のスペースに収納スペースを作り、納戸として活用しています。おもな用途として、次のものを置く場所に利活用中です。
- トイレットペーパーの備蓄
- 扇風機やストーブなど季節家電の保管
- 不要ダンボールやリサイクルゴミを収集日まで一時置き
- 季節物の布団の保管
この場所は玄関がある1階にあるため、特にダンボールや古雑誌等のリサイクルゴミの一時置きにはうってつけで。山崎実業のダンボールストッカーを入れ、ストックしてゴミの日に廃棄しています。配達があると1階で中身を出してバラし、ここに一時置き。2階や3階からダンボールを下ろすより動線がシンプルで廃棄もしやすいです。

ほかにも、夏掛け布団(タオルケット等)や扇風機、ストーブなどの季節で使い分けている物の保管庫としても活用しています。うちはシューズクローゼットを大型にして災害用品はそこへ収納していますが、出入りする1階であることを考ればこの場所に災害用品をストックしても持ち出しやすいと思います。
利用方法その2:下がり天井も工夫次第。洗濯乾燥機スペース

洗面所があるこの場所は、階段のちょうど裏側にあたります。天井がどうしても低くなるため、ちょっと使い勝手が悪い場所です。我が家はここを洗濯乾燥機の置き場所として活用しています。人気の家電、乾太くんのように上にジョイントさせる家電だとここへは置けませんが、背丈がひくい洗濯乾燥機ならばすっぽり収まります。
洗濯乾燥機は奥行きがある家電なので、普通に置くとボコッと出っ張ってしまいがち。洗面カウンターと並べた場合、ツラが合わず見た目も悪くなりますが、階段下に収めることで、出っ張らずにすっぽり収まって見た目もフラット。使いやすい脱衣所になりました。

利用方法その3:階段上の空きスペースも収納庫に

これは3階の夫婦の書斎スペース。階段の上の天井部分にも収納庫を作ってもらいました。腰高より上の位置になるので、出し入れという面ではやや不便な場所です。そのため、普段は使わない次のような物を収納しています。
- 古いアルバム
- 学生時代などの思い出の品
- 買うだけで使わない、コレクション目的のコンサートグッズ
- 行く時だけ引っ張り出すディズニーグッズ
- 和装用品

サイズ的に無印良品の収納ケースがシンデレラフィットだったため、カテゴリ別に分類して積む収納をしています。夫婦揃って気に入ったものをコレクションするクセがあり、この場所も作っておいてよかったなあと思っています。

階段下の収納は、Instagramを見ていても狭小住宅組は比較的多く作っている印象です。天井部分は盲点になりがちですが、あると重宝するので物が多いお宅は取り入れてみては。引っ越しの時には色々と捨てて家財をスリム化しても、暮らしていくうちに物は自然と増えていくもの。スッキリとした暮らしを目指すなら、扉で隠せる収納を適材適所に作っておくのがコツです。