狭小住宅だと些細なスペースすらも貴重。にも関わらず、うちはモノが多くて収納は大きな課題でした。各部屋にはある程度の広さを確保するため、やらたに収納クローゼットをつけるのには抵抗がありました。そこで活用したのが階段の空間。上や下にできるスペースを使った収納エリアの確保についてご紹介します。
1~3階を繋ぐ、我が家の上廻りと下廻り階段
うちの階段は、踊り場などがない廻り階段です。おしゃれな鉄骨階段も検討しましたが、予算の都合で標準プランのまま。1階には階段下に、3階は階段上にぽっかり空間が生まれます。この空間を有効活用する手段として階段下にトイレを設置したり、物置にしたり。最近では小さなワークスペースを造るお宅もあるようです。
うちも最初はトイレを考えたのですが、家づくりにあたって家相のアドバイスをもらっていた風水師から「運気を上や下に運ぶ階段にトイレは作っちゃだめ!」とNGが。たしかに天井には段々があって圧迫感もある気がしていたので、私もすぐにこれを却下。
そして次のような活用をすることにしました。
1階の階段下:ドラム式洗濯乾燥機を置く
カゴの上の天井が下がっているのがわかるでしょうか。これがまさに階段の裏にあたるところ。階段の中腹に位置するので、窪みのスペースはわりとたっぷりとれます。とはいえ、このように階段の段々がある場所なので、日用品やタオルなどの収納スペースにするには使いにくく。
そこでこのようにドラム式洗濯機を置く洗濯スペースを充てがいました。人気の乾太くんを設置するには、天井が低くなるためサイズ感が合いませんが、一般的なドラム式洗濯乾燥機ならちょうどよいスキマをもって設置ができました。
上に洗濯カゴを載せても、上のスペースには余裕があります。ゆくゆくはここに天吊用のアイアンハンガーパイプを設置して、部屋干しもしたいと思っています。
1階の階段下:買い置きや季節物をしまう納戸
玄関から洗面所へと続く廊下。階段の上がり始めの位置だけに生まれるスペースは低めの位置にあります。でも、せっかくならば使わないともったいないですよね。我が家ではここをトイレットペーパーの買い置きをストックしたり、災害時用にと箱買いしているお水のダンボールを置いています。
ほかにも夏時には使わない分厚い掛け布団や客用布団、扇風機やヒーターといった季節家電もここへ置いています。
そして左手に置いているのが山崎実業のtower製品、ダンボールストッカー。
通販でモノをよく買うので、ダンボールごみもたっぷり…。玄関に一時置きしていましたが、見た目も悪いのが気になっていました。これだと納戸のなかにダンボールを立てて保管でき、キャスター付きなのでゴミの日にはこのまま玄関や廊下へ引き出して紐でしばることができます。
そしてやや底が浮いてストックする構造が、ポイント。ストッカーにのせたまま紐を底から通し、荷造り紐で梱包できて使い勝手がとても良い…!
3階の階段上:使用頻度の低いものをしまう納戸
3階の階段上は高い天井高を生かして腰より上の位置に納戸を作ってもらいました。3階の廊下の突き当りになるので、場所柄使用頻度が低く、出し入れを頻繁にしないモノを収納するスペースとして利用しています。
ここへは古いアルバムや、仕事で保管しておかねばならない書類、学生時代の思い出のモノ、コンサートグッズなどを収納しています。無印良品のボックスがシンデレラフィットして収納も効率的。上に2つ、下には2つのサイズで8コ入れています。
「モノが多くてもスッキリ暮らす」が信条なので、こうしたデッドスペースをうまく活用して収納場所が作れてとても満足しています。狭小住宅でも広くお部屋の間取りを造るのにおすすめですよ。