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【売却体験記】内覧3ヵ月目:当て物件になっている我が家

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掲載開始をして、まったくこの家に関心をもつ人が来ている手応えがないまま迎えた3ヵ月。売主としてお出迎えしたさまざまな内覧客の記録や申込みに至らなかった理由、売主としての考察をまとめていきます。

手応えのない内覧で、心がやさぐれていく

早い段階から「うちに来る人達って、本当に見たくて来てるんだろうか」と疑問を感じていました。熱心に聞いて丹念に見ていたのは、4000万円後半で売り出している我が家に対して3000万円台で探していたけど来ちゃったご夫婦のみ。つまり、予算から大きくズレている物件なわけです。その後も5分程度で帰っていく人、説明も聞かない人、そもそも図面すら手にしていない人と続きます。こんな人に時間を割くことが成約に繋がるとは思えません。

相談しようにも2回しか同席しない仲介業者。あからさまに我が家に来ても反応を示さない内覧客が来ている危機感を共有しようにも、その場にいないものだから空気感が伝わらないのです。

[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”80″ fontweight=”” bgcolor=”#d3b1a5″ color=”#fff” margin=”0 0 0 -9px”]仲介業者[/st-minihukidashi]

[st-cmemo fontawesome=”fa-user” iconcolor=”#d3b1a5″ bgcolor=”#fafafa” color=”#000000″ iconsize=”200″]いや、そうは言ってもですね。まずは見てもらわないと始まりませんから! 引き続き頑張りましょう![/st-cmemo]

毎週繰り返される前日の大掃除と、綺麗な状態をキープするために内覧の日は食事も外食かデパ地下のお弁当。その時間もないときはコンビニのパンをかじって凌いでいました。心身ともにヘトヘトになっている私たちに追い打ちをかけるように、新型コロナの患者数が日毎に発表されます。増えるほど危機感を感じて、家探しは鈍化するのではないか。そんな不安が頭をよぎります。

夫の一存で2ヵ月更新の専属媒介契約を更新してしまったがために、なにをしているのかわからない仲介業者とまだまだ二人三脚でやっていくしかありません。

8組目:デベロッパー渡り鳥な40代のご夫婦

疲労困憊の3ヵ月目。最初にやってきたのは、品川で物件を探していたけれどローン審査上で難しかったというご夫婦。うちのマンションデベロッパーの物件がお気に入りで、同等クラスの広さと築年数だと都内では中古でも7800万クラスがザラ。ローン審査が通らず、エリアを替えて再び同じデベロッパー物件で家探しをすることになったようです。

[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”80″ fontweight=”” bgcolor=”#d3b1a5″ color=”#fff” margin=”0 0 0 -9px”]仲介業者[/st-minihukidashi]

[st-cmemo fontawesome=”fa-user” iconcolor=”#d3b1a5″ bgcolor=”#fafafa” color=”#000000″ iconsize=”200″]これは大事にしていきたいお客様ですよ! 決まるかもしれません![/st-cmemo]

事前にそんなことを言われていたら、否が応でも期待値は上がります。事実、来るなり念入りに部屋を旦那さんが見て回り。ノリノリで案内するの他社の営業マン。久しぶりに淡い期待が胸を踊らせます。気になったのは終始黙りこくっていた奥様。すべて旦那さん任せといった様子です。それでも去り際にこんな質問をしてきました。

[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”80″ fontweight=”” bgcolor=”#d3b1a5″ color=”#fff” margin=”0 0 0 -9px”]20代女性[/st-minihukidashi]

[st-cmemo fontawesome=”fa-user” iconcolor=”#d3b1a5″ bgcolor=”#fafafa” color=”#000000″ iconsize=”200″]この辺って車がなくても生きていけますか。[/st-cmemo]

どれだけの田舎だと思われているのでしょうか。私は免許がなく、同級生も免許をもたない人が大多数の電車の利便性に優れた地域です。とはいえ品川から地方都市に来るのですから、不安もあるでしょう。駅前の利便性や都内までの所要時間、買い物のしやすさなどを伝えてお返事待ちとなりました。

翌週、確度の高いはずだったお客様から返答が届きました。

[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”80″ fontweight=”” bgcolor=”#d3b1a5″ color=”#fff” margin=”0 0 0 -9px”]仲介業者[/st-minihukidashi]

[st-cmemo fontawesome=”fa-user” iconcolor=”#d3b1a5″ bgcolor=”#fafafa” color=”#000000″ iconsize=”200″]このエリア自体は気に入りました。まだ一軒しか見ていないので前向きにこのエリアで物件を見てみます。[/st-cmemo]

つまり、とりあえず最初のフックとして見た物件であって、本命にすらなっておらず。この地域に興味をもって貰ったきっかけに過ぎないわけです。徒労感もそうですが、こんな内覧ばかりで果たして成約になるのか。我が家に不穏な空気が流れ始めました。

9組目:なんで来たのかな年の差ご夫婦

折れた心に鞭を打って、次の内覧客を迎えます。今度は都内に勤務する40代の旦那さんと若い奥さんのご夫婦。「また都内からの流れかー! さっきのご夫婦のデジャブ…」と軽く目眩いがしながらの内覧です。

2人ともそれなりに見て回っていますが、確認事項といえば買い物先はどこかの質問くらい。テレワーク中のDINKSという話でしたが、部屋の使い方とか間取りについては特にチェックしている形跡もなく。

後日、結果はこんな風に伝えられました。

[st-cmemo myclass=”st-text-guide st-text-guide-answer” fontawesome=”fa-font” iconcolor=”#919191″ bgcolor=”#fafafa” color=”#000000″ bordercolor=”” borderwidth=”” iconsize=””]「住む場所を妻の実家のある千葉か僕の実家のある埼玉か決めてないので見送ります」。一戸建てかマンションか決めてない夫婦も以前に来ましたが、こんなレベル感であれば連れてくる業者も業者です。[/st-cmemo]

少しでも綺麗に見えるように1日潰して掃除してお迎えしておきながら、こんな見込みすらない客を連れて来られては腹もたちます。

そして最大の問題は契約している仲介業者が立ち会っていないことでした。素人ですら当て物件にされているのは明白です。ましてやいつ案内しに来ても、担当の仲介業者の営業マンがいなければ好き放題ができるというものです。

10組目:ぶらっと来た独身の男性

1日2件の内覧の最後に入ってきた男性客は当日連絡してきた内覧希望者でした。SUUMOを見て内覧の電話をしてきたとかで、事前の情報は一切なく。ぶらりと来たのか家探しをしているのか、はたまた増加しているマンションブロガーのネタ探しなのかイヤな予感がひしひしと。

やってきたのは丸刈りの40台半ばくらいの男性。こういうときの悪い予感は的中するもので、設備や収納、採光をみるというより不動産談義ばかり。たとえば営業マンが「リーマンショックの頃は内装にお金をかけられた時代で」といえば「最近の○社に限らず、作りがショボいところが増えましたよね」といった具合。

ここまで清々しいと「これはないわー」と、安心して案内をサボれました。そしてこの人に関しては、不動産屋も大して深追いしておらず。「電話にでない」で終わりました。

11組目:出禁を要請した一家

精も根も疲れ果てたので、内覧は一週間お休み。そして翌週日曜の朝9時、内覧を再開した途端にやってきたのが最凶の一家でした。珍しく仲介業者が連れてきたこの一家、下は3~4歳の年子風に小学1年生くらいの3姉妹、そして両親の構成です。わいわいガヤガヤと入ってきたと思ったら、海外仕様の大きなベビーカーごと玄関にIN。白い壁にゴツゴツぶつけながら「畳めないんで、ここに置いてもいいです?」と聞いてきます。

隣近所に家を売る話を大っぴらにしたいわけではありません。ましてや家の内部の写真も公開しているわけで、好き好んで知られたくもありません。とにかく早く入って貰うよう促し、振り返ると3姉妹が長い廊下を全力で駆けっこ競争。普通なら注意するものだと思うのですが、両親ともに知らん顔でリビングやベランダを見始めます。

その間、1人はソファでトランポリン。もう1人はベッドにダイブ。姿を見かけない残りの1人を探すと、書斎からマンガを持ち出して和室にひっくり返って読みふけっていました。何かあったら怖いので、夫に子供を見ているよう指示。その後もご両親は子供が大声だして叫ぼうが、親の関心を向けるために壁を全員で蹴りはじめてもスルー。

「早く帰って欲しい」とげんなりしながら内覧は終了。その後、玄関で白い壁にべったり家族みんなで手をついて靴を履いて何も言わずに去っていきました。隣近所への迷惑を考えると頭が痛みつつ、騒音でやかましいお隣の家とは相性がよさそうです。

[st-cmemo myclass=”st-text-guide st-text-guide-answer” fontawesome=”fa-font” iconcolor=”#919191″ bgcolor=”#fafafa” color=”#000000″ bordercolor=”” borderwidth=”” iconsize=””]お返事を聞くより先に、仲介業者も「次にあの家族から再度の内覧希望があってもお断りします」と連絡。そして親がしっかり子供の管理をできない場合は子連れお断りにしてもらいました。家が完成するまで、まだ半年以上は住む家でご近所トラブルは避けたいので…。[/st-cmemo]

12組目:「これで決まった!」と思ったご夫婦

最悪の気分のまま、4時間あけて次の内覧客がやってきました。これまでではじめての50代のご夫婦です。すでに20軒見ているそうで、次男の中学入学までには引っ越しをしたいとか。

部屋に入るなり「ええやん!ええやん!」と関西弁ではしゃぎまくり、物静かな奥さんも気さくに買い物環境や台所の使い勝手などを質問。果ては「和室は俺たちの寝室で、リビングはここらへんにソファ置いたらええのと違う?」と、各部屋の使用用途や家具の配置を夫婦で会議をし始めます。

もってきたメジャーであちこち採寸し、室内の写真も撮ってこれまでの最長1時間の内覧が終わりました。これまでの不発の内見とは明らか違う雰囲気に仲介業者も夫も晴れ晴れした面持ちです。手持ちの家具の寸法合わせが始まったとくればこれはいよいよ決まる流れかもしれません。

ところがです。翌日夜には「見送り」の回答が。理由は「4.5畳に次男が収まらない」「自転車4台置けないから」のこと。聞けば高身長兄弟で上の高校生は183cm、次男は小学生にして175cmでまだまだ伸びそうなので、部屋に収まらないこと。そしてどこに行くにも自転車を使うので、家族全員分の駐輪スペースが欲しいそうで。「今日日全員分の自転車置場は聞いたことがないです。大概は2台です」と仲介業者も言ったそうですが、譲れないこだわりだとか。

夫が「そんなにデカいなら、来る前から収まらないのわからないかなあ」と悲痛な声を挙げたのが今も忘れられません。

 

これで3ヵ月目が終了。これまで来た最も確度が高い内覧客は、この高身長兄弟を擁するご夫婦。そのほかの好感触は、予算が1000万違うご夫婦とマンションデベロッパー指名で来たご夫婦と計3組のみです。この先どう売っていくつもりなのか、そもそも売りたいのか。4ヵ月目に入る前に軌道修正をすることに。次は「【売却体験記】売れない不満を仲介業者にぶつけた」に続きます。

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